パッケージで成果を上げた事例

瓦山ベーカリー様

来店客数32%UP!1,150名が笑顔のオリジナルだるまパッケージで「心に残る」卒業記念品を

2025.07.02

『心に残るパッケージを』―伊達の地からの依頼

パンづくりに心を込め、天然酵母と厳選素材を大切にする瓦山ベーカリー様。「いいものは、変わらずずっと生きている」というコンセプトのもと、素材本来の味を活かした毎日食べられるパンを提供しています。

仙台市青葉区台原に店を構える同店の店名「瓦山」には、この地の歴史が刻まれています。仙台は伊達藩の時代から良質な粘土が採れる土地として知られ、その粘土を使って瓦が作られていました。瓦山ベーカリー様は、そんな歴史ある小高い丘に位置することから「瓦山」と名付けられました。伊達政宗公が築いた城下町の一角で、地域の歴史と文化を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添うパンづくりを続けています。
同店は、パンだけでなく北欧雑貨や家具を扱う「ユグドラシル」、ピラティスやアーユルヴェーダを提供する「SHIRO atelier」を併設した複合店舗として地域の方々に親しまれています。

そんな瓦山ベーカリー様から、特別なパッケージの相談をいただいたのは12月中旬のことでした。常盤木学園の卒業記念品として提供するパンのために、一般的な包装ではなく、心に残るオリジナルパッケージを求めていました。

瓦山ベーカリー様のパンづくりへの思いや卒業生への祝福の気持ちを、どのようにカタチにしていくか。私たち東興包装材料はその課題にどのようにお応えしたのか。その過程と成果をご紹介します。

瓦山ベーカリ―様の外観と、人気商品「ご飯パン」。

課題:想いを伝えるオリジナルパッケージの必要性

瓦山ベーカリー様が抱えていた課題は明確でした。代表取締役の渡邊様は、当社へご依頼前の心境を、こう語っています。

「催事に使うパッケージ等について、包装資材の卸売店等で販売している様な一般的な包装ではないオリジナルを作りたいと考え、インターネットで包材を扱う会社等を探しました。できることならば直接想いを伝えることができ、デザインを考えていただく事ができる会社等を探しておりました。」

渡邊様がおっしゃる「催事」とは、常盤木学園の卒業記念品として提供するパンのことでした。この特別なパンを卒業生に向けて提供するにあたり、その価値や想いを伝えるオリジナルパッケージが必要だったのです。パンそのものの品質はもちろん、それを包む「容器」にも同じくらいの価値を持たせたいという想いがありました。単に商品を入れるだけの容器ではなく、瓦山ベーカリーの価値観や、卒業生への祝福の気持ちを形にするパッケージが求められていました。

私たち東興包装材料も、常に心に残るパッケージを追求し、創り、お客様のもとへ届けたいという想いで日々努力を重ねています。パッケージは単なる「包装」ではなく、お客様の大切な想いを包み、伝える「メッセージ」であると考えているからです。
瓦山ベーカリー様のこのご要望は、まさに私たちが目指している価値創造そのものでした。

落ち着いた空間での初回打ち合わせ:アイデアが生まれる瞬間

インターネット検索から当社を見つけ、お電話をいただいた渡邊様。初回の打ち合わせには、渡邊様とその妹様が当社の営業企画室へお越しになりました。

薪ストーブと囲炉裏のある、落ち着いた雰囲気の空間で、これまでの事例サンプルをいくつか見ていただきながら、瓦山ベーカリー様の特徴や、どのようなパンを入れるのかなど、詳細に情報交換を行いました。

当社の営業企画室は、アンティーク家具に囲まれ、木の温もりを感じる特別な空間です。寒い日には薪ストーブの温かな炎でおもてなしし、時には焼き芋をご一緒に楽しんでいただくことも。囲炉裏のテーブルではお餅を焼きながらお話しすることもあります。窓の向こうには四季を感じられる庭と、木陰が心地よい安らぎを与えてくれます。

このリラックスできる環境だからこそ、良いアイデアが生まれると考えています。渡邊様も最初は様々な想いや課題が複雑に絡み合っていらっしゃいましたが、この空間でじっくりと対話を重ねることで、想いを一つひとつ丁寧に整理し、商品の価値をどう表現するかという本質的な課題に向き合うことができました。

実際に渡邊様たちには初回を含め計3回この営業企画室にお越しいただきましたが、2回目、3回目と回を重ねるごとに、この部屋の持つ不思議な力を実感していただけたようです。日常の雑多な思考から解放され、頭の中を一瞬で整理できる─そんな魔法のような空間で、真に価値のあるパッケージのアイデアが生まれていきました。

提案:環境配慮と縁起を兼ね備えた「だるま」モチーフの木製わっぱ容器

私たちが最終的に提案したのは、環境に配慮した木製容器「わっぱ」に、縁起物である「だるまさんパワー」をモチーフにしたデザインを施すというアイデアでした。

なぜ「わっぱ」を選んだのか。それには明確な理由があります。

  1. 環境配慮の視点から:ターゲットが高校生であることを考慮し、SDGsの観点からプラスチック容器や紙パッケージでもなく、本来の木の温もりを感じられる環境に優しい木製容器を選択しました
  2. 再利用性:卒業記念品として残り、お菓子入れや小物入れなどとして愛用いただける特性。すぐにゴミ箱に入ってしまうのではなく、日常生活の中で想い出と共に大切に使い続けてもらえる価値
  3. 自然素材の温かみ:瓦山ベーカリー様の「いいものは、変わらずずっと生きている」というコンセプトに合致する素材感
  4. 話題性とポップな魅力:ちょっとポップで可愛らしいパッケージを意識することで、SNSでの拡散や友人同士での話題につながる魅力的なデザイン性

そして「だるまさんパワー」モチーフを選んだ理由は、単なるデザイン性だけではありません。

  1. 縁起の良さ:「合格」「達成」「招福」など、卒業生の未来を祝福する意味合い
  2. 地域性:仙台ならではの縁起物として地元に根付いている文化的背景
  3. 話題性とブランディング:記憶に残るユニークなデザインによる差別化
  4. 常盤木学園の制服:セーラー服のイメージを取り入れたオリジナルデザイン

初めは渡邊様も「なぜだるま?」と疑問を持たれましたが、私たちは見積書と共に実際のデザイン案も提出。細部までこだわっただるまのデザインを見ていただきました。

卒業生はもちろん、ご両親や先輩のOB、在校生の1・2年生、これから入学予定の生徒たちまで、幅広い世代に愛されるデザインを目指し、常盤木学園の校風にも合うこの提案に、渡邊様も次第に共感を深められ、「これがベスト」と認識いただけるようになりました。

オリジナルデザイン開発のこだわり

最初の打ち合わせでは、仙台の伝統工芸品である「仙台だるま」をモチーフにした、伝統的な意匠のデザインをご提示しました。

「仙台だるまのパワー」は「縁起物」として昔から愛されており、伊達政宗公の独眼との縁深いものとされています。
しかし、高校生向けの記念品として、より親しみやすく、学校のアイデンティティを反映したデザインへと発展させる必要がありました。
そこで、伝統的な意匠を残しつつも、常盤木学園のイメージカラーと制服(セーラー服)をモチーフに取り入れ、現代的なアレンジを加えました。

そして誕生したのが、「常盤木学園だるま」です。
さらに、当社が誇る自社箔押し技術を活かし、通常では難しい紺・緑・ピンクの3色箔押しを施すことで特別感を演出しました。

当社の自社内製造により、高い品質管理のもとで美しい箔押し加工を実現できたことが、このパッケージの価値をさらに高めています。

常盤木学園様向けに開発したオリジナル「常盤木学園だるま」のデザインと箔押しイメージ。学園のイメージカラーと制服をモチーフに、伝統的な縁起物であるだるまに現代的な可愛らしさを融合させた特別なデザイン。3色の箔押しが施された貴重な仕上がりとなっています。

このデザインは単なる卒業記念品ではなく、学生生活の思い出を象徴するとともに、未来への希望や幸運を呼び込む縁起物として、卒業生の皆様の門出を華やかに彩る特別な一品に仕上がりました。

パンづくりの段階から協力:商品企画からの一体的アプローチ

実は私たちの提案は、パッケージだけにとどまりませんでした。私たちが常に心がけている「そこまで考えるか!」と言われる企画力を発揮し、どのようなパンを入れるのが良いかという商品企画の段階からご一緒に考えました。

たとえば、卒業の季節にふさわしい春らしいパンとして「よもぎパン」を提案。また、瓦山ベーカリー様の代表的な商品である「ご飯パン」も組み合わせることで、季節感と定番商品のバランスを取った構成を考えました。

渡邊様が「私共の想いをどの様に贈るかと悩んでおりました」とおっしゃるように、単にパッケージを提供するだけでなく、パンの種類や組み合わせまで含めた総合的な提案を行うことで、瓦山ベーカリー様の「美味しいのはあたり前。それをどう表現して発信していくか」という課題解決にも貢献できたと考えています。

成果:想像を超える付加価値の創出

最終的に納品したパッケージは、想像以上の成果をもたらしました。

掛け紙には、「人間の仕事は人様を幸せにすることです」という校長先生の思いが込められています。

実際にわっぱ容器に入れられた瓦山ベーカリーの「よもぎパン」と「ご飯パン」。しおりと共に提供され、卒業生への特別な贈り物として完成しました。

常盤木学園様にとっても、瓦山ベーカリー様にとっても反応は非常に良好でした

  1. 卒業生からの高評価:「可愛い」「見た瞬間に常盤木学園とわかるデザイン」と好評
  2. 再利用性への関心:「お弁当箱として何度も使えるのか」という質問が多数
  3. 来店客数の増加:卒業生が実際に店舗に訪れるきっかけとなり、3~5月度の来店客数は前年同期比32%増を記録
  4. 認知度の向上:パッケージがきっかけで瓦山ベーカリーの認知度が向上

常盤木学園の生徒たちがわっぱ容器を手に喜ぶ様子。全生徒合わせて1,150名への卒業記念品として、特別な贈り物を大切に受け取っていただきました。

さらに私たちは、「そこまでやってくれるのか」とお客様に感じていただけるよう、納品時に追加のサービスとして以下も提供しました。

  1. クラス別のダンボール箱:教室ごとに配送を容易にするためのダンボール(33クラス+先生方)
  2. オリジナル紙袋の無償提供:3種類の色(ピンク・水色・茶色)の紙袋を学年ごとに使い分けられるよう1,200枚提供

このような成果を生み出せたのは、私たち東興包装材料が日頃から心掛けている3つのこと-「その手があったか」と言われる革新的な発想力、「そこまで考えるか」と言われる徹底した企画力、「そんな表現があったか」と言われる洗練されたデザイン力-を結集したからこそでした。単なるパッケージ制作を超えて、お客様と共に価値を創造していく。それが私たち東興包材の使命なのです。

お客様の声:価値を共創するパートナーシップの成果

渡邊様からは、卒業記念品の贈呈がすべて完了した後に以下のような声をいただきました。

「私共の想いをどの様に贈るかと悩んでおりましたが、その想いを受け取っていただき、順を追ってこちらが理解し納得できるものをご提案いただく事にとても感謝いたしました。初めは『何故だるま?』という部分もありましたが、準備を進めて行くにつれて『だるま』の存在がとても大きくなり、これがベストだと我々も考えるようになりました。お客様からは、『可愛い』はもちろん見た瞬間に常盤木学園と分かるデザインだと喜んでいただきました。また、お弁当箱として何度も使えるのかという質問もいただきます」

また、納品後には「この度の商品が、今後の瓦山にとって大事な経験になると感じております。後藤社長(当社)に美味しさをお褒めいただき、とても安心したと同時に自信にも繋がりました」とのコメントもいただきました。

単なる取引関係を超えて、お互いの強みを活かし合う「共創」の関係が構築できたことが、今回のパッケージ制作における最大の成果だったと感じています。

瓦山可ベーカリー 渡邊社長(中央)と妹様(左)、東興包材 後藤(右)

パッケージは単なる「包装」ではなく、「メッセージ」です

この事例を通じて私たちが改めて実感したのは、パッケージは単なる商品の「包装」ではなく、企業の想いや価値観を伝える「メッセージ」であるということです。

瓦山ベーカリー様のように、「いいものは、変わらずずっと生きている」という明確な信念を持つ企業だからこそ、その価値をしっかりと伝えるパッケージが必要です。「美味しいのは当たり前」の先にある価値を、どのようにして顧客に伝えるか。その答えの一つが、オリジナリティのあるパッケージなのです。

瓦山ベーカリ様からいただいたアンケートをご紹介します

Q1. 当社へご依頼いただく前に、どのようなことでお悩みでしたか? または、どのような会社をお探しでしたか?
催事に使うパッケージ等について、〇〇〇〇等で販売している様な一般的な包装ではないオリジナルを作りたいと考えインターネットで包材を扱う会社等を探しました。できることならば直接想いを伝えることができ、デザインを考えていただく事ができる会社等をさがしておりました。
Q2. 何がきっかけで、当社を知りましたか?
インターネット検索 キーワード:包装 パッケージ
Q3. 当社を知ってすぐにご相談されましたか?
直ぐにお電話をさせていただきました。
Q4. 他にも多くのパッケージ・包装資材の会社がある中で、当社を選んでくださった決め手は何でしたか?
ホームページを拝見し、「おいしいをカタチに、想いを包む。・・・」の文章を見て。 お電話でも親身にご対応いただき、具体的な内容含めた今後のスケジュール等についても分かりやすくお話いただいたこと。
Q5. 実際にご依頼いただいて、いかがでしたか?
私共の想いをどの様に贈るかと悩んでおりましたが、その想いを受け取っていただき、順を追ってこちらが理解し納得できるものをご提案いただく事にとても感謝いたしました。初めは「何故だるま?」という部分もありましたが、準備を進めて行くにつれて「だるま」の存在がとても大きくなり、これがベストだと我々も考えるようになりました。 お客様からは、「可愛い」はもちろん見た瞬間に常盤木学園と分かるデザインだと喜んでいただきました。また、お弁当箱として何度も使えるのかとういう質問もいただきます。

あなたの商品の価値を最大限に引き出すパッケージを一緒に考えませんか?

私たち東興包装材料株式会社は、お客様の「想いを包む」パートナーとして、商品企画の段階から一緒に考え、カタチにしていくことを大切にしています。パッケージ一つで顧客の心をつかみ、ブランド価値を高めていく――
そんなお手伝いを、これからもさせていただきたいと考えています。
「オリジナルのパッケージを作りたいけれど、何から始めればいいか分からない」 「商品の価値をもっと効果的に伝えるパッケージが欲しい」 「環境に配慮したパッケージで差別化を図りたい」
そんなお悩みがありましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

単なるパッケージの提供にとどまらず、あなたの商品価値を最大化するための企画からトータルでサポートいたします。
私たちの営業企画室での打ち合わせは、薪ストーブと囲炉裏のある落ち着いた空間で行います。リラックスした環境の中で、あなたの想いをじっくりとお聞かせください。
「おいしいをカタチに、想いを包む」をモットーに、価値ある提案をさせていただきます。

お問い合わせは、お電話またはウェブサイトのお問い合わせフォームから承っております。まずはお気軽にご連絡ください。

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